中国の秘境―武陵源への旅―PART3
さて、武陵源編PART3はガラスの吊橋
張家界森林公園からバスで1時間ほど行ったところにある峡谷にその吊橋はある。
2016年にオープンし、観光客の多さから10日ほどで営業停止に追いやられたらしい。(笑)
ちなみに今も観光客で溢れかえっている。もちろん営業再開しています。
僕は、5日間の行程で最初2泊を張家界、3泊目を森林公園の安宿、4泊目は上海空港のベンチで夜を明かした。
この記事は、4日目の出来事になる。
ガラスの吊橋。そして、その橋が架かっている広大な峡谷。
圧巻である。
旅先としては申し分ないスポットであるが、この日は少し苦い経験をしたため、
日記のように今回は綴っていく。
3日目に森林公園を観光した後、宿のスタッフに4日目に何ができるかでいろ
いろ相談に乗ってもらった。
ここの宿、スタッフはとても親切である。英語はやはり苦手なようだが話せる。
森林公園のチケットオフィスに徒歩で行けるし、宿にはカフェもあるので大変便利。
中国に行く前から武陵源と調べれば、ガラスの橋の写真が真っ先に出てくるので、
この場所にはとりあえず行ってみたいと思っていた。
そのことを宿のスタッフに告げると、
「大峡谷をめぐるツアーがあるからそれに参加してみるといいよ」
とのこと。
人気のツアーで早く決めないとバスの席がなくなる可能性もあると言われせかされた。
この時話したスタッフとは、森林公園をめぐるときのアドバイスをくれたりといろいろ助けになったので完全に信用していた。なにより、英語が話せたというところも大きい。
3日目の夕方には宿でツアーの予約を済ませた。
次の日。
集合場所に集まってくるのは中国人だらけ。
欧米人なんて1人もいないではないか。
そもそも、張家界自体海外からの観光客が少ないので仕方がないと思っていた
が、
悪い予感は見事的中。
オール中国語のツアーであった。
ガイドも集合場所では英語で気さくに挨拶をしてくれたというのに、
英語はほとんど話せないではないか。
ガイド中も僕のことは全く気にかけてはくれない。
僕が
「次は何をするんだ?」
とか
「バスに戻ってくるのは何時だ?」
とか
聞かない限り何も教えてはくれないし、英語が分からないから
携帯の翻訳機能に頼る始末・・・
この瞬間、安宿のスタッフを心底恨んだ。
だが、ハプニングあっての旅である。
安さや、冒険、ワクワクを求めて旅をする。
失敗はつきものである。
それなら、一人で周ったほうがマシだ。
ということで、ガイドにgoogle 翻訳を使って離団することを告げたが、
そこから無駄に僕に付きまとうようになった。。。
どういう解釈をされたのかは不明だが、結局最後までこのツアーに参加する羽目になった。
ただ、大峡谷自体は大変素晴らしい場所である。
何も考えずこの場所を感じたい。
ガラスの橋ばかりが取り上げれるが、橋を渡った後、峡谷の下まで降りるのだが、ここからが素晴らしい。歩いて谷を降りる。
見えにくいが、絶壁に下へと続く階段がある。あそこから下へと降りる。
途中途中で自然の素晴らしさを感じさせてくれる場所がいくつもある。
分かりにくいが、この地図上で、緑の+マークのところがチケットオフィスになっている。「高空~」とあるところがガラスの橋。
その後はピンクの点線に沿って「游船~」とあるポイントまで歩く。
洞窟の中を通ったり、
九塞溝を連想させるきれいな湖があったり、
ボートで川を渡ったりと
とにかく素晴らしい。
中国人はすぐ写真を撮りたがる(しかもとっておきの決めポーズで)のでいろんなツアー団体をグングン抜かし進んでいった。
そして最終的に集合場所までたどり着き食事をとって、僕の参加したツアー団体が戻ってくるのを待った。
朝8:00くらいに森林公園を出発し、結局同じところに戻ったのは16:00くらいだったと思う。
宿にバックパックを取りに戻り張家界行きのバスに乗り、森林公園を後にした。
ここまでの旅で、
中国人は勤勉でとりあえず英語くらいは話せるだろうというステレオタイプがぶっ壊された旅となった。
レストランに行っても誰も英語は話せない。
beerでさえも通じなくて、持ってこられたのはくそまずいジュースだったり。
メニューも麻婆豆腐しか理解できない。
あとは、ごった返すほどの観光客や周りを気にせず否応なく写真を取り出すマナーの悪さの中での旅となったため、興ざめしてしまうことも何度もあった。
まあしかし、旅をしている以上その国の文化に適応していくしかない。
どんなことも受け入れよう。
張家界に着いて、空港へ向かい、上海へと飛んだ。
翌日はいよいよ最終日である。
特に、上海の宿は決めてなかったため、空港のベンチでその夜を明かした。
次回PART4で中国編最終章‼