東欧3カ国を巡る④ 丘の上のスピシュ城
▮夜行バスでスロバキアへ
アレックスとクラクフ中央駅で別れを告げた後、
次の目的地、スロバキア第二の都市コシツェまでの夜行バスを予約した。
夜行バスと言っても写真のようなヴァンでの移動となった。
あまり、観光地として人気がないのか、ヴァンに乗り込んだのは僕を含め3人のみ。
1人はバックパッカーのアメリカ人。
もう1人はおそらくスロバキア人。
※話はそれるが、いつも「スロバキア」と「スロベニア」がごちゃごちゃになる。
深夜0時くらいに出発して、
コシツェに到着するのは大体8時くらいなので約8時間のバス移動である。
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スロバキアのとある街でいったんバスを乗り換えた。
そこで、スロバキア人とみられる女性は降りてしまい、
ヴァンの中は僕とアメリカ人女性の2人となった。
彼女は中国で数年間英語の先生として働いていた経験がある。
30歳くらいだと思う。
▮ホテル、どこ?
コシツェのバスターミナルについたときはまだ日が昇る前だった。
僕はクラクフで事前にコシツェの宿を予約していた。
連日の安宿続きで、1日くらいはリフレッシュしようと思い、
安くてよさげな「ホテル」を手配していた。
アメリカ人の彼女はコシツェについてから宿を手配しようと考えていたが、
あたりは暗いし、疲れているということで僕が予約している宿に宿泊できるか直接泊まれるか聞いてみるとのこと。
というわけで、2人で宿を目指すわけだだが、
宿までの道のりが果てしなかった。。
土地勘も全く分からないまま手配したホテル。
「デイビッド ホテル」という名前。
いかにもありふれた名前のホテルだったし、
何も疑わなかった。
バスターミナルに到着した後、南にあるホテルを目指して歩いた。
直線距離にして大体2kmくらいだ。
ずっとgoogle map様を見ながらどういうルートで行くか決めた。
ずっと北から南にかけて鉄道が走っており、そのすぐ横に細い道があった。
このルートだと簡単にホテルまで行けると思っていた。
が、
そこは道なき道で、
ひたすらやぶの中をかき分けながら進むことになった。
もうあと5分も歩けば正規の道にたどり着くはずだ。
そいお互い言い続け、結局2時間くらいが経ってしまった。
僕が選んだホテルのせいで、
アメリカ人女性には本当に申し訳ないことをしたと思っている。(わら)
約8時間もヴァンに揺られ、ようやくたどり着いたと思ったら
“これ”である。
気付いたら夜も明けていた。
ホテル自体の対応はすごくよかった。
朝8時くらいに行ったのにもかかわらず、部屋が空いてるからということで、
そのままチェックインすることができた。
アメリカ人女性にお互いひと眠りしようということで
それぞれの部屋で仮眠をとることにした。
▮スピシュ城ヘ!!
目が覚めると昼前。
実は、コシツェの街自体はあまり興味がなく、
ほかに行きたいところがあった。
それが、スピシュ城である。
コシツェからバスで1.5時間くらい行ったところにスピシュケー・ポドフラディエという
小さな村があるのだが、そこにかつてトルコ軍との戦いで活躍したといわれているフォートレス(城跡)があるのだ。
ちなみに、正規のルートでホテルからバスターミナルまで歩いてみた。
往路はこの河原の奥の森をずーーーっと歩いていた。
写真手前は道路になっている。
広告には、「Fear the Walking Dead」が。
大好きなドラマである。
結果、観光のためのホテルとはかけ離れていた。
普通に歩いても、かなり遠回りすることになった。
車がないとかなりきつい場所である。
橋作れやッ!!
気を取り直して、スピシュ城へ。
村自体は本当にのどかだった。
スピシュケー・ポドフラディエ
ここで出会った60歳くらいの日本人観光客によると、
この村はジプシー(ロマ人)が作り上げた村だという。
確かに、村人の雰囲気なんかは少しほかの街とどこか異なっていた。
村を探索していると、巨大なフォートレスが姿を現す。
村があって丘があって城がある。
なかなか他にはない光景だ。
もちろん中も見学できる。
フォートレスまでかなり歩くようになる。
もろこし畑の隣を歩きながら城に向かう。
やっと入り口
景色は抜群に良い
スピシュケー・ポドフラディエの村
城内はこの城の歴史を物語る展示物や、拷問部屋、調理場なんかも見学できる。
久々に期待を超える場所だった。
かなりおススメです。
▮彼女は、、、
この村は行くところが、スピシュ城しかないため半日観光でも全然ok
この後はコシツェに戻りぶらぶら散歩を楽しんだ。
物価は西欧なみに高く、通貨もユーロが使われているが、
落ち着いていてリラックスできるいい街であった。
ホテルに戻ると、レセプションのお姉さんに声をかけられた。
レ「あなたの友人が置手紙を残しています。」
アメリカ人の女性からだった。
米女「私ははやいけどこの街を出ることにしたわ。次目的地のブラティスラバを目指します。お互い旅を楽しみましょう。」
なんか最後までこの女性とは気まずかった。。。
というわけで、
僕は翌日、最終目的地であるハンガリーを目指す。
次回、ハンガリー編!!!!