人生で1度も旅行会社を使ったことがなかった僕が2年間旅行会社に勤めて感じること ※就活生必読?!
ども。
2018年4月に旅行に勤務して1年になるので思うところを記事にした。
そんなこんなでもう2年になろうとしている。
仕事も割とスムーズにこなせるようになってきたし、
勤めている会社の悪いところも良いところも見えるようになってきた。
現在僕は旅行代理店の一般スタッフとして働いている。
「いらっしゃいませ~」
「どちら行きで検討されていますか~」
「〇〇月発であればあと〇席空いていて料金は〇〇円です~」
みたいなやり取りをパソコンを叩きながら行っている。
僕の店舗は割と大きな店舗で、
料金重視のいわゆる「格安旅行」だけでなく、
内容もしっかりした充実の旅行を探しに来るお客さんもたくさんいる。
そのおかげで幅広い方面の問い合わせに対応できるようになった。
ただ、
理不尽なクレームを受けることも多々あれば、
こちらの手配ミスでお客さんにお詫びすることもある。
そんなこんなで約2年。
なぜ旅行会社に就職したか
去年の記事で「なぜ旅行会社か」までは言及していなかったのでこれを機に書きます。
僕は、大学時代、英語の教師になりたくて1年間ヨーロッパへ海外留学をした。
もちろんそのころにはまさか就職先が「旅行会社」になるなんて知る由もなく。。
ただ、海外生活に慣れていく内に「教師になる」とうことに関してはある種疑問を感じていた。
せっかく海外で、日本にはないいろんなコト・モノを見てきたのにそれを教えるだけだとつまならない。
「学校」という箱のなかだけで完結させてしまうのももの寂しい気がして、
就職先の方向転換を考え出した。
就活しないということも考えたが、
決断までの勇気は持ち合わせていなかった。
僕は、留学を終え日本に帰ると、大学の5年目を迎えようとしていた。
これは、留学前から決めていたことで、
4年で卒業できるだけの単位はあったが、
教育実習をどうしても4年時に控えていたため免許取得のためだけに5年目を迎えたのだ。
授業もほとんどでず、自由な時間がたくさんあったので大学5年生はバイト三昧だった。
その後、ほかのみんなと同じように就職活動をした。
「1年の留学経験」しかも「ブルガリア」と答えると面接官からは1目置かれ
どの企業の試験を受けても落ちる気はしなかった。
「海外」×「仕事」とかけ合わせたときにパッと思い浮かんだのが「旅行会社」だった。
今思えば浅はかな考えだ。
あんまり社会の仕組みだったりというのがわからなかった分、
表面的な部分だけで選んでいた。
結果、多種多様な企業を受け、旅行会社を選んだ。
受けた企業の社長が書いた本は必ず読んだ。
その中でも今の会社の社長の考え方は、僕も目指したいものだった。
そして2017年春、僕は今の会社に入社した。
1年目と2年目
「全部覚えて現場へ」ではなく「現場でやりながら覚える」方式。
覚えることや扱うシステムはたくさんあって、新しいこともどんどん入ってくるから
例え社歴が5年以上あるスタッフでも全てを100%完璧にこなせる人なんていない。
1年目はひたすら仕事を「覚える」作業になる。
おきゃくさんに迷惑をかけながら、ミスをしながら覚えていく。
おきゃくさんも「知識がないスタッフにあたってしまった」と残念に感じるが、
一番苦痛なのは対応する1年目スタッフ。
お客様をお待たせして申し訳ない→
だが急いだらミスにつながる→
ゆっくりやる→
おきゃくさんからの催促が来る→
焦る→
お客様をお待たせして申し訳ない→(振り出しに戻る)
またさらにお店が忙しい時は最悪で、
先輩スタッフが皆接客に出ているときもある。
ぽつんと一人取り残されたり。
分からないことがあっても聞けなかったり、
接客中の先輩に聞いても真摯に取り合ってくれなかったり。
お客さんからすると1年目も10年目も同じ旅行会社のプロであるから、
こんな状況は理解してくれないから、お待たせする分イライラも募ってくる。
こんな状態が1年続く。
今の会社がこれを当たり前のようにやってくる乗り超えなければならない試練のように
思ってるが、
店舗として会社としてはこんな状態な額は続かない気がする。
そして、2年目を迎えるころにだいたいのことを浅~く広~く覚えているような状態になる。
2年目になると、ある程度の仕事のやり方は分かってくるし何度か利用してくれるお客さんの顔も覚えるようになってくる。
2年目、3年目が中心になって、成約もどんどんとっていくようになる。
ただ旅行会社も手作業で手配するため、
ミスはどうしても起こる。
うちの会社はまだまだ非効率的なアナログなシステムをたくさん使っている。
最近はうちの会社の信用が今ほどまでたくさんあることに常に疑問を感じている。
「てるみくらぶ」のニュースは真新しいが、
本当に旅行会社は紙一重。
今の会社もちょっとしたことで同じ状況になりかねない。
感覚的にはおきゃくさんを「さばく」ように仕事をする。
とにかくたくさんのセールを繰り返し、
薄利多売で「数」「数」「数」たくさんの成約をとったスタッフは激務に追われる。
セール中は営業開始から終了まで常に接客に出ていることも珍しくない。
そうなると、ほかのお客さんの追加手配や記録の確認作業が滞り、
結局営業終了後、残業時間におこなうようになる。
手配漏れ、料金ミスがあれば、お客さんに怒られ、上長に怒られる。
一つ大きいミスをするとこれまで販売してきた何十という成約が無駄になることだってある。
無茶苦茶難しい手配を何時間と時間をかけて頑張って行ったところで、
取消料発生前にキャンセルされることだってある。
時間は返ってこないのはもちろん、売り上げは1円にもならない。
かかるのは人件費のみ。
そんな疑問を抱くのが今の時期である。
2年目を終え、3年目を迎えようとしているこの時期である。
やりがい
見つけるのは本当に難しい。
「おきゃくさんがよろこんでくれたとき」
「帰国後にお土産をもらったとき」
「リピーターになってくれたとき」
きれいごとはたくさん出てくるが、僕にとってみると本心ではない。
なにが自分にとってのやりがいかということをまだ探している。
そもそも、いちばんやりたいことは店舗スタッフではないため、
ここからどんどん上と昇り詰めるという意識で行っているため、
いまはまだやりがいもなくてもいいのかもしれない。
自分が本当にやりたいことが行えるフィールドで仕事ができるようになるまでもう少し苦汁をなめることにする。
旅行会社へ就職を考えている方々へ
旅行会社へ勤めている9割は「旅行が好きで」入社した人である。
だが、旅行会社だからと言って旅行がたくさんできるかと言えば、
ほとんどがそうではない。
現在の社会的意義を考えてみてもほとんどがネットで予約をしているのではないだろうか。旅行会社はどう生き残ると思うか。
そのうちAIがお客さんに行先を決めてもらったり手配してくれるようになると、
いよいよ店舗スタッフは人件費がかかるからということでお役御免。
だが、店舗を必要としてくれるお客さんもいることは間違いないし、
今後も需要はなくならない。
そう断言できるのは、みな「安心」をお金で買いたいからである。
面と面で向き合って行先を決めて、
契約を結んで「安心」できる旅行を買う。
ハネムーンなんかは特にそう。
だから、一組一組120%で接することができる職場が良いと思う。
どの会社がそれができるのか。
よく見極めてほしい。
今後は、、
3年目は変化の年にする。
今の環境をガラッと変えてまた新しいことにチャレンジしていきたい。
旅したいな~