ジョルダンの旅ブログ

旅行ではなく旅が好き。 TOURISTではなくてTRAVELERです。 仕事をしながら時間を作っては 世界のあちこちを旅しています。 秘境・廃墟・絶景や、 その土地での人・文化・伝統との出会いを求めています。 これは旅をテーマにしたBLOGです。

HIS(エイチ・アイ・エス)がキャンセル料を保証してくれる?!キャンセルサポートは本当のところはどうなの?

ども。

f:id:soratobuhituzikun:20190219145632p:plain

 

新しいサービスをどんどん展開しているHISが、

今回新たにリリースしたのが、H.I.S.キャンセルサポート」。

出張や妊娠、パスポートの置忘れ等による予約済みの旅行のキャンセル時の

取消料を保証してくれる保険である。

三井住友海上火災保険株式会社と共同開発によって開発されたこのサービス(正式名称:海外旅行保険・旅行変更費用補償(支払事由拡大型)特約、出国後中止費用対象外特約)だが、話題になっている理由は、これまであった旅行変更費用補償(出国中止費用)の保険が下りる場合の該当事由がかなり多いことにある。

 

どういった場合のキャンセルの時に、キャンセル料を保証してくれるのか。

表にまとめている。

f:id:soratobuhituzikun:20190207173756p:plain



 

上表の白い補償対象のキャンセル事由が既存のもの、薄オレンジの補償対象のキャンセル事由が新たに拡大されたキャンセル事由である。
契約タイプは下記の通り。

 

Aタイプ 保険金:1000円 補償金額:10万円

Bタイプ 保険金:2000円 補償金額:20万円

Cタイプ 保険金:3000円 補償金額:30万円

Dタイプ 保険金:4000円 補償金額:40万円

 

この保険は出国前のキャンセル料を保証してくれるものであるため、

保険が開始されるのは翌日午前0時から。

そのため、キャンセルサポートのために支払った保険金は旅行出発前に保険自体をキャンセルした場合は返金が不可能なものである。

 

どういった場合にキャンセルサポートが適用になるか

 

まずは、募集型企画旅行(いわゆるパッケージツアー)も手配型旅行(いわるゆ単品商品、航空券のみの購入)どちらも適用となる。

 

例1)Aタイプ加入( 保険金:1000円 補償金額:10万円 )

30日前からキャンセル料がかかる一人10万円のツアーに予約をしたが、

出発20日前に家族が入院してしまい、旅行どころではないためキャンセル料が20%かかるが旅行自体をキャンセルした場合。

Aタイプ加入のため、通常20,000円のキャンセル料がかかるところを10万円まで補償してくれるため実質支払うのはAタイプのキャンセル・サポート代金の1000円のみである。

 

例2)Aタイプ加入( 保険金:1000円 補償金額:10万円 )

購入後即100%のキャンセル料がかかる航空券を10万円で購入したが、

妊娠が発覚したため、旅行どころではなくなりやむを得ずキャンセル。

通常、100%のキャンセル料である10万円がかかるが、

妊娠の場合は90%を保険で賄える。

つまり、10万のうち10%の9万円のキャンセル料をまかなえるため、

実際かかる費用はAタイプの1000円とキャンセル料10%の10,000円のみとなる。

 

このサービスお得なの?

急な仕事が入った、家族が入院した、インフルエンザにかかった、同行者と喧嘩した、天災が原因で空港までたどり着けなかった。。。

 

旅行がキャンセルになるときの理由はたくさんある。

保険適用事由に出張が入ったときがあるが、

よくみると2泊以上という条件付き。

少し厳しい気もする。

 

公共交通機関が2時間以上遅延した時。

2時間以上というのはハードルが低いが、

国際線の場合、だいたい空港へは2時間前に着くように向かうよになる。

公共交通機関が遅延するときは大抵の場合「何時間遅延しますよ~」みたいなアナウンスはない。何時間遅延するかもわからない状態で2時間以上遅れることにかけて、

2時間以上遅れて「キャンセル料が戻ってくる~!」と言って喜ぶのか。

大抵の場合は、遅れた時点でBプランを考える。

例えば、広島在住の方が東京発着の旅行を申し込んでいる場合、

プランによっては、広島-東京の国内線は個人で手配してもらうような商品もある。

その場合、広島からの飛行機が雨などの影響で飛ばなくなってしまった場合、

かつ東京からのツアーは通常通り催行される場合、いつ飛ぶか飛ばないかわからない飛行機を頼るよりせっかく旅行のためにとった休みを有意義に使うには何としても出発することが最優先となる。

そのため、JRでの移動を考える。

このような形で、キャンセルになる事由もそんなに多くはない。

 

ペットが亡くなったとき。

では死んでしまった事をどう証明するのか。

 

一番、入っていて良かった~と思えるのは、

「妊娠」や「家族の入院」などではないだろうか。

 

つまり!

このサービス、

現実的に考えるとオススメできるのはハネムーナーさんとかだと思う。

リリースされた直後は便利かも?と思ったが適用事由があまり現実的ではなく、

突き詰めて考えると既存の特約とほとんど内容も変わらない。

結局、あってないような忘れられていくサービスになるのではないだろうか。

 

今後どのような存在感を放っていくのか、どのようなメディアのとらわれ方をされるのか気になるところですな!