ヨーロッパで一番標高の高い村へ行ってきた話① ―ジョージア(旧グルジア)トビリシ―
ヨーロッパで標高が高い場所といえばどこを思い浮かべるだろう。
スイス?
実は丁度ヨーロッパとアジアのはざまにあるジョージア(旧グルジア)には、
ヨーロッパで一番高いと言われる村が存在する。
その名はウシュグリ。
ジョージアといえばアメリカのジョージア州を思い浮かべる人がほとんどだと思う。
日本人にはあまり知られていない国ジョージア。
僕も初めてジョージア人の友達ができたときは、彼の生まれを何度も聞き直した。
アメリカ?
ギリシャ?
どこ?????
だが、この国、非常に魅力に溢れた国なのだ。
ワイン発祥の国
黒海に面しており、リゾートも充実
物価はバカ安い
ヨーロッパ一標高の高い村がある
ジョージアは国の位置的にヨーロッパの国と呼べるのか怪しいところはある。
最近は、ずっと「グルジア」とロシア語読みで呼ばれていた名を「ジョージア」と英語読みに変えた。
ロシアとは仲が悪く、ロシアとの国境沿いではジョージア領なのにロシア軍がのっとっているエリアがあったりとか。
が、んなことはどうでもいい。
とにかくこの国は素晴らしい。
もともと、この国への旅を決めた理由は、
留学中、ジョージア人の友達ができてその国についていろいろ調べているときに
ある一つの記事を読んだから。
「ジョージアに行くべきでない35の理由」
35ものジョージアの魅力を皮肉めいて書いている。
丁度夏休みになりジョージア人の友達のディトが首都トビリシに帰るということで
一緒にお供させてもらうことにした。
ブルガリアからトルコまで夜行バスで8時間。
さらに、飛行機で首都トビリシへ。
空港を出た瞬間から英語はほとんど通じない。
ディトにガイドしてもらいながら街を案内してもらった。
僕と彼との仲が深まったきっかけとして僕の名前が「しょうた」だったからだ。
初めて彼と自己紹介をしたとき、
「しょうた」という名前に彼はものすごく反応した。
どうやら、「しょうた」という名前、ジョージアでは非常にポピュラーな男性の名前だからだ。
というのも、ジョージアで一番有名な詩人の名前が「ショータ・ラスタヴェリ」という方。
「ショータ」は銅像にもなっているし、その前の通りは「ショータ・ストリート」という感じで道の名前にもなっている。
てなわけで、ディトとは仲良くなった。
彼は僕にいろんなところを紹介してくれた。
あらゆるチェーン店がジョージア語で書かれている。
この国の文字はミミズみたいでどこか愛くるしい。
市街地は道路もかなり整備されていてきれい。
ジョージアは温泉の源泉もあり、下の写真の近くでは硫黄の匂いがする。
近代的な建物もある。
最近中国の資産家たちがお金を投資しまくって、どんどん新しい近代的な建物を建てまくっているらしい。。。
この看板。
よく見ると、いろんな宗教の建物が集まっている。
モスク、シナゴーク、大聖堂、教会・・・・・
さすがワイン発祥の国。
食事も奢ってもらった。
そこで出てきたものは
ジョージア式餃子とでもいえようか。
「ヒンカリ」という食べ物。
大きさはこぶしくらいの大きさで、袋を破ると肉汁がぶわ~っとあふれ出てくる。
美味。
ジョージアの朝飯といえば「アチャルリ」。
外側はカリッ、中はふわっとしたパン生地の真ん中に卵とたっぷりバターやチーズを入れて食べる。また、ひき肉を入れたアチャルリもある。
ジョージア飯。カロリーは高めだがうまい。
うまい飯にうまい酒。
これだけで満足である。
ジョージアの豆知識を一つ紹介すると、
ジョージアの警察は、安心しても大丈夫だと言われている。
この感覚がおそらくふつうは理解できないだろうが東ヨーロッパやアジアの国になると
警察がわいろを要求したりといったことはごく当たり前。
汚職だらけなのだ。
そんな中で、ジョージアの警察は超クリーン。
なぜなら、交番がすべてきれいなガラス張りの建物でできている。
汚職なんてしていませんよ
ということを示すアピールなのだ。
というのもかつては、ジョージアの警察も汚職だらけだったらしい。
そこで当時の大統領が汚職を防ぐために、交番をガラス張りにしたそうな。
夜になると夜景を見るべく、ムツミンダ公園という丘の上にある遊園地まで登っていく。丘の上にはレストランもありかなりロマンティック。
中央より少し右上にあるのはサメバ大聖堂。
一段と輝いている。
お昼のサメバ大聖堂。
てなことで、この日一日のジョージア旅は終わり。
明日からは、本題のウシュグリを目指す。